GFX50SII レビュー 3ヶ月目のファーストインプレッション

カメラ
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「ちゅうばんみらーれすかめら」って響き、カッコ良くないですか⁈

こんにちは、初心者(10年目)カメラマンのヒゲナシです。この度分不相応にも富士フイルムのラージフォーマットカメラ『GFX50SII』を購入してしまいました。購入から3ヶ月、撮影枚数で3000枚ほど、現時点で感じている良いところや気になるところを備忘録的にまとめてみます。

とりあえず現時点での素直な感想を言います。最高。以上です。

ヒゲナシ
ヒゲナシ

めちゃくちゃ好き!このカメラ!

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はじめに

FUJIFILM GFX50SⅡ | Cameras | 富士フイルム Xシリーズ & GFX
富士フイルム GFXシリーズ「FUJIFILM GFX50SⅡ」公式製品情報。

昨年1月にX-T4を購入、11月にそのX-T4と手持ちのXマウントレンズのほとんどを下取りに出しSONYのα7R4を購入しました。が、1ヶ月と少しα7R4を使ったもののどうしてもSONYの色(特に肌色)に馴染めず…。また、GFXへの憧れを捨てきれず燻っているところに富士フイルムの営業さんの悪魔の囁き(感謝してます!)があり、思い切ってGFX50Sllを購入してしまいました。

あらためて文字におこすと節操ないな、、、

◎良いところ

ヒゲナシ
ヒゲナシ

まずは簡単に自己紹介します!

・メイン用途は家族の日常スナップ

・GFX購入を機に風景写真始めました

・せっかくなので星景写真も始めました

・日常スナップは撮って出しで

こんな人間の感想です。

かっこいい

俺のカメラかっこいい…

見た目の好みは人それぞれと思いますが、私的には抜群に優れたデザインだと思います。縦横のラインがしっかり垂直水平、加えてX-T4から引き続き低めのペンタ部で全体的に幅広フォルムに。どっしりと無骨な感じがして私的にめちゃくちゃ好みのデザインです。奇を衒ったところがなくシンプルイズベストって感じ。

握りやすい

フルサイズのレフ機と同等のボディサイズなので、グリップの大きさ深さ共に十分で大変握りやすいです。私の握り方ではカメラプレート等を着けなくても小指が余りません。グリップをしっかりと握り込めるので重量級カメラであるにも関わらず重さが気になりません。1kg超えのGF110mmを着けて長時間手持ち撮影しても指が痛くなりませんでした。(軽いとは言わない)

なんか違う(良い意味で)

他の方もブログやレビュー記事で書いていらっしゃるのを見かけましたが、撮れる写真が「なんか違う」んです。「浅い被写界深度による立体感」とか「デフォルトのアスペクト比が4:3である」とか「ダイナミックレンジの広さ」とか、詳しい知識のある方なら言葉で理由を説明できるのかもしれませんが、そんな知識がなくてもとにかく「なんか違う」っていう写り方をします。

空気感とか立体感なんて思い込みでしょ?って意見も見かけますが、実際に使ってみたらなるほど『more than full frame』だわコレと素直に思いました。

カメラに全く興味のないうちの妻に「なんか凄いね」って言わせちゃう。さすが中判って感じ。

Jpegの色が綺麗で最高

もう最高。我が家の子供たちの可愛さ10割増しです(、、、妻も)。

富士フイルムのカメラ全般に言えることですが、撮って出しjpegの色が本当に綺麗なんです。肌色の綺麗さは本当に特筆ものだと感じてます。家族の日常スナップがメイン用途のパパカメラマンとしては現像いらずで綺麗に写してくれる富士フイルムのカメラは唯一無二の頼もしい相棒です。全てのパパママカメラマンは富士のカメラを使えば良いのにと本気で思います。

GFX50Sllは以前使用していたX-T4と比べても更に発色が良いように感じます。Xマウント機と同じフィルムシミュレーションを使っていてもGFXはより『濃密・濃厚』って感じ。また、Xマウント機ではシャドーがやや極端に落ち込むような気がしていましたが、GFXはそれが緩やかでシャドー部分が豊かな感じがしてます。X-T4ではシャドーを持ち上げていたPROVIAもGFXでは初期設定のままで満足して使ってます。画像処理エンジンはどちらも『X Processor 4』なので画作りは同じなんだろうと思うんですが、センサーサイズが大きい余裕なのかな??撮り比べてみたいけどX-T4は既に手元になし、、、X-E4いっちゃう??(ムリ

ノイズ感が少なくて綺麗

以前X-Pro2関連の記事で富士フイルムのカメラはカラーノイズが少ないのでノイズを感じにくい云々ということを見かけた(ような気がする)のですが、私も同様に感じています。現れるノイズもフィルムっぽい出かたをするので流石フィルム屋さんって感じです。このおかげで暗いシーンでの撮影時でも画面全体で画質低下を感じにくくなっているのかなと思います。

センサーがX-Trans CMOSではないGFXでもこの印象は変わりませんでした。星景写真等の暗いシーンでの高感度撮影時に若干気になる特性がなくもないのですが、日常使いでは躊躇なくiso6400を使用しています。このカメラを購入する前はキットレンズの暗さに室内での使用に不安があったのですが、好感度を躊躇なく使えるので杞憂だったなと感じています。

AFも遅くない

そう、遅くないの!(ただし速くもない)

これは嬉しい誤算でした。GFX50系はコントラストAFなので激遅AFを覚悟していましたが、大きなストレスなく使えるAFスピードでした。明るい環境であれば“GFX50Sll+GF35-70mm”の組み合わせは“X-Pro2+XF35mmf1.4”と同等の感覚で使用できています。保育園や幼稚園の運動会ならギリギリいけそうかなという印象です。

GF110mmf2との組み合わせだとさらに好印象。初めて使用した時は「はっや!」と思わず独り言を呟いてしまう程度には速い(GF35-70比)です。この組み合わせならX-Pro2+XF23mmf2と同等くらいの速さに感じています。子供の日常スナップには困らないAFスピードだと思います。じっとしてれば。

ただ、やはり他社フルサイズ機と比べるとAF性能はハッキリと劣っています。だってラージフォーマットだし。走って向かってくる子供には無力なので等倍チェックはやめました。暗い環境ではAF速度の低下に加えてAFが延々迷い続けたあげく合焦しないこともあります。暗い環境でのAF性能は率直に言って誉められたものではありません。このへんは位相差AFを積んでるGFX100系が羨ましく思います。別に悔しくありませんが。ありませんが。

ヒゲナシ
ヒゲナシ

記念写真ならともかく、日常スナップはピントが外れてても味があって好きだったりするのでピントチェックは甘目です。ピンと外れてたって可愛いんだうちの子達。全部ピントあってるのが偉いとは思いません。

サクサク動作

上記のAF速度と同様、動作の軽快さも良い方に期待を裏切ってくれました。

購入前は中判=鈍重・動作モッサリと勝手に思い込んでいましたが、全然。Xマウント機と同様のサクサク動作でストレスフリーです。SONY機を手放した大きな要因の一つが動作のモッサリ感に馴染めなかったことでした。特に電源オンから撮影可能になるまでの待たされ感が本当に嫌いでした。子供は待ってくれないんだよ…。富士フイルム機の動作の軽快さは画質や色の綺麗さと並んで大きな美点であると思います。電源オンから撮影可能になるまでの速度って軽快感とか操作の気持ちよさに直結してるんだなと実感しました。

GFX50Sll購入前は「中判だからじっくりゆっくり撮るカメラ」と想像していましたが、意外にも機動力のあるカメラでした。最高。

△気になるところ

シャッターショックが凄かった

これは完全に想定外というか考慮すらしていませんでした。シャッターショックも流石のでかさ。うっかりすると手ぶれ補正を上回るほどの衝撃を味わえます。かつて持ってた一眼レフのD610のミラーショックより強い気がします。ガッシャンて感じ。とはいえしっかり構えて息止めてシャッターを切れば良いだけなので気になるって程でもなかったりします。むしろカメラで写真撮ってるっていう手応えが心地よいです。

つまりシャッターショックって書きたかっただけ。

(わかってたけど)重い、でかい、高い

そのまんまです。買う前の予想通り重い、でかい、レンズが高い、、、
重いのは鍛えれば良いしでかいのも基本は車移動だから何とでもなるとして、レンズが軒並み高いことはこのカメラの購入を最後まで躊躇した大きな要因でした。そして購入後も引き続き悩ましい問題です、、、キットレンズだって単体で10万円以上するのに安いレンズ扱い。何なの。マウントアダプターすら高い。ぐぬぬ。

Sigma神さま、Tamron神さま、Gマウントの選択肢を増やしてください、、、

やっぱり十字キーが欲しい

ボディの小型化のために削られたんだと思いますが、十字キーは付けて欲しかったです。カスタムボタンの数が多くないのでメニューから設定変更する機会が多いのですが、ジョイスティックだけだと非常に操作し辛いです。しかもジョイスティックの操作感が曖昧なため手袋をしていたら操作を諦めるレベル。せめてタッチパネルを活かして全てのメニュー画面をタッチ操作できるようにしてくれたらだいぶ使いやすくなるのになぁと思います。富士フイルムに届け!この想い!

ついでに言うとボタン類も小さくて押しづらく感じてます。暗闇でのブラインド操作が非常にし辛いです。次期モデルではもう少しボタンを大きくして欲しいかなと思います。出されても当分買えないけど…。

ユーザーメニュー登録の自由度が低い

ユーザーメニューに登録できる項目が限定的すぎる気がします。深い階層の設定項目を登録したいのにできない。例えばグリッド線の表示オンオフしたいだけなのに「メニュー→セットアップ→表示設定→画面のカスタマイズの2ページ目→必要項目にチェック」と操作が多くて面倒です。自分的によく使う深い階層のメニューを1階層目に持ってきたいのに出来ない。何のためのマイメニューなのって感じです。いっそのこと全ての設定項目を登録できるようにして欲しいです。この辺もファームアップで何とかならないものでしょうか。富士フイルムに届け!この想い!

フィルムシミュレーション遊びし辛くなっちゃった…

フィルムシミュレーションが大好きでjpeg中心に運用している私的には最大級のマイナスポイントなのでちょっと長めに愚痴ります。フィルムシミュレーションをカスタムして使用することが非常にやり辛くなってしまったように感じています。購入から3ヶ月、未だ運用方法を模索中です。

兄貴分のGFX100Sと同様にGFX50Sllでは従来のXシリーズ機が採用してきたisoダイヤルとSSダイヤルを廃止してより一般的なPSAMの撮影モードを採用しています。それに伴い『カスタム登録』の内容も変更されました。X-T4以前(以降の機種も同じかも?)のカスタム登録という機能は、主にフィルムシミュレーションの画質を調整してお気に入りの設定を保存しておくものだったと思っています。GFX50Sllではこれに加えてシャッタースピードやiso感度、画質モード(jpeg/RAW)等の露出設定や撮影設定まで保存されるようになりました。撮影対象ごとに使い分けできる点は便利なことは理解しますが、お気に入りのカスタムフィルムシミュレーションを取っ替え引っ替えしたいと考えるとこれが非常に使いづらくなります。しかも登録できる数も減っちゃった。

私は普段[C1にカスタムしたPROVIA、C2にカスタムしたClassicChrome]のように自分で調整したフィルムシミュレーションをカスタム登録して使い分けているのですが、C1で撮影している途中でC2に変更すると露出設定まで一緒にC2の初期値に変わってしまい非常に撮影テンポが悪くなります。このせいで最近はほとんどPROVIAしか使わなくなってしまいました。十分以上に綺麗だからそれでも良いっちゃ良いんだけどフィルムシミュレーションで遊びたいんだよヒゲはよ…。メーカー的にはRAWで撮るのが前提なのかな。

ついでにもう一例。[C1ではファイル形式をjpegのみに設定、C2ではjpeg+RAWと設定されている]という場合。撮影開始はC2(jpeg+RAW)を利用し、途中でM(マニュアル)モードに変更するといった場合、C2→Mの間にC1を経由してしまうため気付かないうちにファイル形式がjpegに切り替わってしまいRAWで保存されていなかった。という事態に陥ります。眠気を堪えて気合い入れて撮影に行った時にこれやらかしてとても眠たくなりました。ksが。

ダイヤルやボタンを減らした対策としてカスタム登録にその機能を詰め込んだのだと思いますが、ことフィルムシミュレーションとの組み合わせに関して言うとめちゃくちゃ使い勝手が悪くなってしまったように感じています。

フィルムシミュレーション調整等の何して設定と、露出設定やファイル形式等の撮影設定を分けて登録できるようにしていただけると撮影現場での使い勝手が大幅に向上すると思います。それかカスタム登録ごとに露出設定等を反映するか否かの選択式にするとか。ファームアップで何とかしてくれると大変嬉しいです。お願い!富士フイルム!大好き!

ヒゲナシ
ヒゲナシ

判りにくくて申し訳ございません。でもヒゲ的に結構深刻なんだよな〜。動画にしてYouTubeにあげればワンチャン富士フイルムの人の目に留まって改善されたりするべか

まとめ

最後に不満も書いてしまいましたが、大好きですこのカメラ。写真の色の綺麗さはもとより、握り心地やダイヤルの操作感、ずっしりとした重さも好意的に、シャッター音やその感触など、このカメラでの撮影それ自体が私にはとても心地よく楽しく感じられます。長年使用して愛着の染み込んだX-Pro2と共に“愛機”と呼べるように使い込んでみたいと思っています。

気になる人迷ってる人は是非一度使ってみて欲しいです。おすすめ!

ヒゲナシ
ヒゲナシ

最後までお読みいただきありがとうございました!

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